ASR(自動システム回復) でネットワークドライブを利用する方法

ネットワークドライブを直接利用する方法が確認できたため、別途記載しました。
こちらをご参照ください。
#下記はWin2003での検証結果です。
ASR(自動システム回復)のバックアップ先は、通常テープ(DDS3,4等)や他の物理HDDを利用します。
バックアップ保存先が、ネットワークファイル共有先の場合、ASRでは通常手順では復元できません。
MSのKB:
Windows Server 2003 で自動システム回復ユーザー機能を使う際、 .bkf ファイルの場所のネットワーク ドライブは指定できません。
http://support.microsoft.com/kb/833782/ja
これを可能にする手順を紹介します。
ASR復元中に C:ドライブ(など)をファイル共有でアクセスできるようにしコピーすることで可能にします。 直接ファイル共有を利用する方法が確認できました。(前回はテストミス。。)別途記載します。
○ASRバックアップ
1)バックアップ時bkfファイルはC:などを保存先に指定します
ここでは、bkfファイルは C:tempasr-backup.bkf として保存したとします。
2)bkfファイルを別のファイルサーバにコピーしておきます。
ASRで作成する FDDも必要になります。
○ASR復元
1)通常の手順で復元を開始します。(通常の手順は別エントリの手順を参照)
bkfファイルの指定画面が出るまで進みます。
asr-host000026.JPG
2)「Shift + F10」 でコマンドプロンプトを表示します。
3)以下のコマンドを実行します。
net user shio * /add
→ ファイル共有でアクセスするユーザアカウントを作成します
ここではアカウントを仮に shio としています。パスワードはお好きに。
エラーが出ますが無視します。
asr-host000029.JPG
net start server
→ ファイル共有サービスを起動します。
asr-host000031.JPG
cacls C:temp /G everyone:F
→ bkfファイル 保存先にアクセス権を付与します。
net share temp=c:temp /grant:shio,FULL
→ bkfファイル 保存先をファイル共有します。
先に作成した shio に共有フォルダアクセス権を付与しています。
asr-host000032.JPG
ipconfig
→ リモートから接続するIPを確認します
asr-host000028.JPG
exit
→コマンドプロンプトを終了します
4)他のWindowsマシンから上記ファイル共有に接続し、bkfファイルをコピーします。
上記例では \192.168.1.11temp に ユーザ shio で接続します。
*画面サンプルでは ファイル名が違います。
asr-fserver000033.JPG
asr-fserver000036.JPG
5)コピーしたファイルを指定して、ASRを継続します。
asr-host000039.JPG
前提条件
○C:などのドライブにC: 全体の bkfファイルが作成できる空き容量があること
利用状況によりますが、4-10GBの空き容量が必要と思われます。
○OS標準のドライバでNICが動作すること
必要ならばASR指定前にF6でドライバを読み込ませることも可能と思いますが、テストしていません。
○他のファイルサーバがあること
bkfファイルの保存先です。
○他のWindowsマシンがあること(「4)他のWindowsマシン」で利用)
ここでは、 ファイルサーバで兼用しています。
○DHCPサーバがあること
無くてもnetshコマンドが使えるならば、おそらく可能ですが、テストしていません。
注意など:
1)たとえば4-10GB以上のUSBドライブがバックアップ先として利用できれば、この手順よりも
そちらの方がよいでしょう。
2)コマンドプロンプト起動後、ファイルサーバへ直接接続ができれば一番楽ですが、
残念ながらエラーになりうまくゆきません。
ネットワークドライブを直接利用する方法が確認できたため、別途記載しました。
こちらをご参照ください。
3)ASR復元途中では、マシン名は「machinename」です
あまり意味はありませんが。。

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