ASR(自動システム回復) で固定IPアドレスを設定する方法

ASR(自動システム回復)で、バックアップファイルをファイル共有サーバから
利用する方法を記載しました。
これの際はDHCPを想定していましたが、固定IPを設定する事も可能です。
キホンはnetsh コマンドで対応するのですが、日本語入力ができないのを「ローカル エリア接続」とどう入力するか、が問題となります。
1つの方法の手順を記載します。
○ASR復元
1)通常の手順で復元を開始します。(通常の手順は別エントリ中の[基本的なASRの実行手順などは?]手順を参照)
bkfファイルの指定画面が出るまで進みます。

asr-host000026.JPG
2)「Shift + F10」 でコマンドプロンプトを表示します。
参考:GUI モードのセットアップ実行中にコマンド プロンプトを使用する方法
http://support.microsoft.com/kb/242380/
3)ネットワーク名を表示
下記コマンドを実行します。
netsh interface show interface
DLL読み込みでエラーは無視します。

4)ネットワーク名をコピー1
コマンドプロンプト 左上 を右クリック – 「編集」-「範囲指定」をクリック。

5)ネットワーク名をコピー2
ネットワーク名を選択して、Enterキーを押します。
通常は「ローカル エリア接続」の文字列になります。

6)IP指定のコマンドを入力
下記コマンドを記載します。まだ(Enterで)実行はしません。
コマンド内容の詳細は netsh ヘルプ参照。
netsh interface ip set adderss “” static [IPアドレス] [サブネットマスク] [ゲートウェイIPアドレス] 1
例:
netsh interface ip set adderss “” static 192.168.1.234 255.255.255.0 192.168.1.1 1

7)ネットワーク名をペースト
“”の間にカーソルを矢印キーで移動し、右クリックでネットワーク名を貼り付け(ペースト)ます。
例:
netsh interface ip set adderss “ローカル エリア接続” static 192.168.1.234 255.255.255.0 192.168.1.1 1


8)Enterキーで設定
Enterキーで実行します。DLL読み込みでエラーは無視します。

9)設定結果の確認
ipconfig /all で設定を確認します。

これで完了です。
あとは「ASR(自動システム回復) でファイルサーバを利用する方法 訂正版」などご参照ください。
前提条件
○OS標準のドライバでNICが動作すること
必要ならばASR指定前にF6でドライバを読み込ませるか、ASRファイル中で指定してインストールも可能と思いますが、テストしていません。
参考:自動システム回復の実行時にファイルを追加インストールする方法
○HUB側のスピード設定がAutoのこと
NICスピード設定がドライバ上の設定のため、netshコマンドではNICスピードの固定はできません。
HUB側で固定で設定してあった場合などは通信スピードが遅くなると思われます。
#通信自体は可能と思われますので、時間をかけてよければ、そのまま実行する方法もあります。
参考情報
○GUI モードのセットアップ実行中にコマンド プロンプトを使用する方法
*Shift+F10
http://support.microsoft.com/kb/242380/
Win2003 の ASR(自動システム回復) の詳細を見る
自動システム回復の実行時にファイルを追加インストールする方法


netshヘルプ
> netsh interface ip set address help
使用法: set address [name=]
[[source=]dhcp |
[source=] static [addr=]IP address [mask=]IP subnet mask]
[[gateway=]|none [gwmetric=]integer]
パラメータ:
タグ 値
name – インターフェイス名
source – 次のいずれかの値を指定します:
dhcp: 特定のインターフェイスの IP アドレスの構成元として
DHCP を設定します。
static: IP アドレスの構成元をローカルの静的構成に設定し
ます。
gateway – 次のいずれかの値を指定します:
: 設定している静的 IP アドレスに対する特定の
デフォルト ゲートウェイ
none: デフォルト ゲートウェイが設定されていません。
gwmetric – デフォルト ゲートウェイのメトリック。gateway が ‘none’ に
設定されている場合は、このフィールドを設定しません。
次のオプションは、source が ‘static’ に設定されている場合のみ指定でき
ます:
addr – 指定されたインターフェイスの IP アドレス
mask – 指定された IP アドレスのサブネット マスク
注釈: DHCP から静的モード、または静的モードから DHCP に IP アドレスの構成を
変更します。静的 IP アドレスを持つインターフェイスに IP アドレスを追加
するか、またはデフォルト ゲートウェイを追加します。
例:
set address name=”ローカル エリア接続” source=dhcp
set address local static 10.0.0.9 255.0.0.0 10.0.0.1 1

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