ASR(自動システム回復) でファイルサーバを利用する方法 訂正版

ASR(自動システム回復) 復元実施中に、ファイルサーバへ直接接続ができることを確認しました。
ASR復元に ファイルサーバを利用する方法を記載します。抜粋。
これでネットワーク越しにASRバックアップを保存して利用できます。
○ASRバックアップ
1)バックアップ時bkfファイルは 「マウント済みのファイルサーバ」を保存先に指定します。
ここでは、bkfファイルは Z:asr-backup.bkf として保存したとします。
Z: ドライブはファイルサーバBIGFAT上の 192.168.0.200ASR のマウントと仮定します。
ユーザは shio とします。
2)ASRで作成する FDも用意しておきます。
FDの作り方は KB325854[HOWTO] Windows Server 2003 で自動システム回復のフロッピー ディスクを再作成する方法 などご参照。
○ASR復元
1)通常の手順で復元を開始します。(通常の手順は別エントリ中の[基本的なASRの実行手順などは?]手順を参照)
bkfファイルの指定画面が出るまで進みます。

asr-host000026.JPG
2)「Shift + F10」 でコマンドプロンプトを表示します。
3)以下のコマンドを実行します。
IP、共有名、サーバ名、ユーザ名は読み替えてください。
net use * \192.168.0.200ASR * /user:BIGFATshio
適当なドライブがマウントされるので、そのドライブ名を利用します。

コマンドの詳細は、Win2003上コマンドプロンプトにて net use /? で
ヘルプを確認してください。
4)コマンドプロンプトを下記で終了します。
exit
5)ファイルを指定しなおして、ASRを継続します。


完了後自動再起動、そのままOSが起動し通常利用可能です。(問題なければ。。)
前提条件
○OS標準のドライバでNICが動作すること
必要ならばASR指定前にF6でドライバを読み込ませるか、ASRファイル中で指定してインストールも可能と思いますが、テストしていません。
参考:自動システム回復の実行時にファイルを追加インストールする方法
○他のファイルサーバがあること
bkfファイルの保存先です。
なお、DHCPサーバが無くとも 3)の前で netsh コマンドで 固定IP設定が可能なのを確認しています。
手順は別途記載する予定です。
注意など:
1)Win2003 のCDメディアは、実際の利用と同じSPのものを利用しましょう。
ASRは途中までWin2003をインストールした上に復元するため、
古いSPのメディアを利用すると起動失敗する組み合わせがあるようです。
Win2003 SPなしCD で Win2003 R2は失敗しました。
参考:NTBackup の復元を行うと復元されないファイルが存在する
下記もご参照。
Win2003 の ASR(自動システム回復) の詳細を見る
ASR(自動システム回復) でネットワークドライブを利用する方法


net use のヘルプ
> net use /?
このコマンドの構文は次のとおりです:
NET USE
[デバイス名 | *] [\コンピュータ名共有名[ボリューム]
[パスワード | *]] [/USER:[ドメイン名]ユーザー名]
[/USER:[ドット形式のドメイン名]ユーザー名]
[/USER:[ユーザー名@ドット形式のドメイン名]
[/SMARTCARD]
[/SAVECRED]
[[/DELETE] | [/PERSISTENT:{YES | NO}]]
NET USE [デバイス名 | *] [パスワード | *]][/HOME]
NET USE [/PERSISTENT:{YES | NO}]

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